ご夫婦が毎日一緒に暮らしているとそうそういつもニコニコとして仲良しでいるという訳にはいきませんよね。
喧嘩をしている時は「もう仲直りなんてしたくない!」「ずっと耐えているんだ!」なんて本音がそこには聞こえてきそうです。
今回はそんな夫婦喧嘩をしている時に見られる・・・「どちらかが黙る」、「共に話をしない冷戦状態」、「どちらかが向き合うことから逃げる」と言ったシーンごとにその解決方法を探って行きたいと思います。
今回のお話のもくじ
■シーン1「どちらか一方が黙ってしまう」
■シーン2「共に会話がなくなる~冷戦状態」
■シーン3「向き合うことから逃げて回る」
ご夫婦は一番身近な存在だからこそ、お互いに嫌な面も良く見えてしまうものです。
「知り合ってから何度も何度も同じことを繰り返されて、もううんざりしている」なんてこともあるかと思います。
夫婦喧嘩をした時に取ってしまう行動の裏にもご夫婦のどんな気持ちが隠されているのでしょうか。
シーン1「どちらか一方が黙ってしまう」
夫婦喧嘩をするとプッツリと話しことを止めてしまい、いくら何を話しかけても全く応答しないというパターンです。
そんな時はつい「なんで黙っているの?」「黙っていてはわからないでしょ!」と詰め寄ってしまいがちです。
パートナーが何も言ってくれないと困ってしまうので「自分も話さない」となってしまっては事態がこじれてしまうばかりです。
でもコミュニケーションとは言葉で話すだけではありません。
こんなボディランゲージも立派な言葉であり、パートナーからの訴えなのです。
では喧嘩をすると黙ってしまう人はこのとき何を考えているのでしょうか。
黙り込んでしまう人の思い
黙り込んでしまう人は喧嘩の原因になってしまった相手の言葉に対して「自分は納得できない」と主張しているのです。
でもそのことを実際に主張してしまうと喧嘩がさらに激しくなってしまうこともまたわかっています。
だから黙ることでこれ以上状態が悪化しないように留めているのです。
自分の気持ちを言葉にして伝えることが苦手な男性に多く見られるようです。
言葉でやりとりすると女性の方には勝てずやり込められてしまい自分の意見が通らなくなるからという防御の気持ちもそこには込められています。
相手が黙り込んでしまったからといって自分の意見を曲げてしまうのもなんだか納得いきませんよね。
では相手が黙り込んでしまった時にはどんな行動を取れば良いのでしょうか。
相手が黙り込んでしまった時に取るべき行動
人間は怒りの状態のままでいることはありません。
いつしか怒りのエネルギーは落ち着きます。
なので、それまで「普通に何事もなかったかのように接する」ということがひとつのやり方としてあります。
他に「いつもとちょっとパターンを変えてみる」という方法も良いでしょう。
相手の好きな食べ物をビールと一緒に出してみる、お風呂にいつも違う入浴剤を入れてみると言ったちょっとしたことで良いのです。
相手と喧嘩して行き詰まっている状態を打開するきっかけを作ってみると良いでしょう。
でも、もし両方が黙り込んでしまういわゆる「冷戦状態」になってしまったらどうでしょうか。
両方がだ黙り込んでしまったら平行線のままになってしまうかもしれません。
次はこうした冷戦状態の時の解決方法について考え行きたいと思います。
シーン2「共に会話がなくなる~冷戦状態」
シーン1の場合はまだ黙ってしまうのがどちらか一方だけだったのですが、冷戦状態ともなるとお互いに話さなくなってしまうので、より深刻と言えるでしょう。
「そちらが黙るのならこちらだって」「勝手にしろ」とばかりに売り言葉に買い言葉。
さらに話しかけにくくなってしまうのでそのままにしておくと「話さない方が楽」となって家庭内別居とも言える状態に進んでしまうので、早めの対処が必要となります。
冷戦状態になるとどこから手を付けて良いのかわからなくなってしまう様なかんじですが、関係修復の為の方法は必ずあります。
次にその具体的な方法を見ていきましょう。
冷戦状態を打開するために
ご家庭の中で冷戦状態となる時、一番心配されるのがお子さんの心への影響です。
お父さん、お母さんが喧嘩してしまい家庭の中の空気が重苦しくなることをお子さんはご夫婦よりも重く受け止めます。
お子さんが伸び伸びと育って欲しいのはご夫婦共通の思いのはずです。
ここはお子さんの為にも解決の糸口を見つけて行きましょう。
まずは黙り込むという状況を変えるため、「挨拶をする」ことから始めましょう。
もちろん笑顔です。相手は無視してくるでしょう。頭にくるかと思います。
そこはグッとこらえて挨拶を続けてください。
「仲直りする意思がある」ことが伝われば十分です。
でもグッとこらえてばかりではあなたの精神衛生上、良くありません。
挨拶以外は「少し距離を置いて」接して見てましょう。
相手にも怒りを落ち着かせてもらう時間が必要です。
相手もいつまでもだんまりを決め込む訳には行かなくなって来ます。
そのころを見計らってメールやLINEなどであなたの気持ちを伝えると冷静に話が出来ることでしょう。
あなたの気持ちをきちんと伝えて相手がそのことに対して「自分はこう思った、こういう風にしたいと思っていた」等の話が出来る様に責める様な口調は避けて、「自分はあなたとこういう家庭を作って行きたい」と未来を見据えた話し方をすると前向きな話が出来ます。
ですが、一方でこうした話し合いと言った「向き合うことから逃げる」という人も存在します。
あなたのパートナーがこういうタイプの時はどうすれば良いのでしょうか。
シーン3「向き合うことから逃げて回る」
あなたのパートナーにはこんなところありませんか?
子育てや冠婚葬祭等で決めなくてはならないことがある時相談すると「任せるよ」とか「そんなのわかんない」と判断をあなたに任せる。
家事や子育てであなたは毎日大忙しでクタクタ・・・なのにそれが当たり前かの様にゲーム等自分の好きなことばかりしている。
まるでもう一人、子供が増えたかと思えてしまう程です。
こんなパートナーにストレスが溜まって爆発!
怒りを相手にぶつけるあなたなのに肝心のパートナーはそんなあなたと向き合おうとしてくれないばかりか、あなたと話し合う等向き合うことから逃げてばかり。
なんだかあなただけが空回りししているみたい・・・イライラは募るばかりです。
こんなあなたが独り相撲を取っているかの様な状態は早く抜け出したいと思うのは当然です。
一体向き合ってくれないパートナーとはどう関わっていけば良いのでしょうか?
相手は急に変わらないから
あなたにはパートナーの気に入らない面ばかり見えていませんか?
家事や子育てを手伝ってくれない、大事な時に決断してくれない、何でも自分任せ・・・これではあなたが辛くなるばかりです。
今までパートナーにアレコレ訴えかけて、変わってもらおうと働きかけて来たと思います。結果はいかがでしたか?
きっと変わらなかったと思います。
そう、「相手はそう簡単には変わらない」のです。
そんなパートナーに対して「逃げることは許さない」とばかりにどんどん追い詰めてしまうことは逆効果です。
パートナーの仕事や健康などの事情を考えてどこかには逃げ道を残して置いてあげてください。
そしてここだけは逃げないで欲しいというところではきちんと向き合うことを約束してもらいましょう。
相手がなかなか変われないのであれば、あなたから変わって行った方が早いし使うエネルギーも少なくて済むのではないでしょうか。
今回はこんなパートナーとの関係を夫婦喧嘩という場面の中で考えて見ました。
改めて振り返って見ましょう。
このお話のまとめ
夫婦喧嘩の次の3つの場面からどんな接し方をしたら良いのか考えてみました。
1. 「どちらか一方が黙ってしまう」場合なら、普通に何事もなかったかのように接してパートナーの怒りのエネルギーが落ち着くまで様子をみましょう。
2. 「共に会話がなくなる~冷戦状態」の場合なら、いつも通りの挨拶をして最低限のコミュニケーションは取るようにしましょう。
3. パートナーが「向き合うことから逃げて回る」場合には、相手を追い詰めすぎないようにして話し合いの機会を持つ様にして行きましょう。
ご夫婦とは言え、お互い元は他人同士なのです。
お互いをわかり合って行くには長い時間と努力が必要なようです。
その中で本当の家族になって行くのでしょう。
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